-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
こんにちは。
River Upです!
10月に入り、日中も涼しい日が増えてきましたね。
とはいえ、まだ暑い日もありますので、
熱中症には気を付けたいところです。
さて今回は、昔より進化した瓦、『防災瓦』についてお話したいと思います。
皆さんはテレビのニュースなどで、家屋が倒壊した映像などを
見たことがあるかと思います。
多くは、屋根瓦が崩れ落ちている場面だと思います。
それを見て、多くの方が思っているのは、「屋根瓦は地震に弱い」。
しかしそれは大きな誤解です。
家屋倒壊の理由は、『旧耐震基準』にあります。
『旧耐震基準』では、震度5程度の地震で倒壊しないことが基準とされていました。
しかし1978年の宮城県沖の地震を受け、大幅な改正が行われ、
それが1981年以降に定められた『新耐震』と呼ばれる、現行の耐震基準です。
2016年に起きた熊本地震では、倒壊した住宅のほとんどが、『旧耐震基準』の家です。
建物自体の耐震性の低さが、家屋倒壊の原因であるのに、
古い住宅には日本古来の瓦屋根が多く使われていたことから、
「重い瓦は地震に弱い」というイメージがついてしまったのです。
確かに、昔の『土葺き』と呼ばれる工法は、
その名の通り、土を使って瓦を葺いていますので、その分屋根が重くなります。

↑ 土葺き工法
加えて、昔は『釘打ちなしの工法』が一般的でしたので、
地震での、ズレや、落下にもつながります。

↑ 釘打ちなし工法
近年のガイドライン工法確立後も、この古い施工法が残っており、
実際に熊本地震では、前述のような被害が多数発生しました。
こうした状況も、瓦の耐震性の低さが指摘される一要因となっています。
そこで生まれたのが『防災瓦』です。

以前のように、土を使わない工法ですので、
屋根の重量を約半分程度に軽量化できます。
『防災瓦』自体も、一般的な瓦に比べると、軽くなっています。
一般的な瓦は、瓦のみの重さで1㎡あたり約43㎏、
対して防災瓦は約39㎏と、一割程度軽くなっています。
家一軒分約100㎡の屋根で比べると、およそ400㎏、
製品によっても差はありますが、現在最も軽い防災瓦では、
約900㎏も軽くなり、耐震性能に貢献できます。
また、一枚一枚、釘やビスで留めますので、強風による瓦の飛散、
地震でのズレや、落下を防止します。

防災瓦はロック構造になっており、ズレたり、
外れにくい作りになっています。

加えて、屋根の棟部分には耐震用の金具を固定しますので、
しっかりとしたガイドライン工法で、屋根の崩壊を防ぎます。

日本は島国ですので、周りを海に囲まれています。
そのため、ほとんどの地域で季節風の影響を受けやすく、
加えて地震も多い国です。
防災瓦はそんな日本の特性にあった、
高い性能を持った瓦と言えます。
昨今、瓦よりも軽く、耐震性能も高い屋根材も増えていますが、
そんな中でも、瓦屋根にこだわりたいという方もいらっしゃると思います。
そういった方に、ぜひ防災瓦を使っていただきたいです。
今回写真で紹介しましたのは、
『鶴弥』さんの『スーパートライ タイプワン』になります。
こちらは平板瓦と呼ばれる、F形の瓦になります。
他にも、昔からある和形のJ形、洋風瓦のS形などあります。
色も豊富ですので、瓦屋根に葺き替えたい、
新築の家を、瓦屋根にしたい、とお考えの方は、
ぜひ、『防災瓦』を検討されてみてください!
弊社では、工事は勿論のこと、
アフターフォローも万全にしております。
点検やご相談なども無料で行っておりますので、
お気軽にご連絡ください!
River Up 川上 皐
〒875-0072 臼杵市大字中臼杵1044
☎ 090 6893 8458
✉ river.up-reform@outlook.jp