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月別アーカイブ: 2025年10月

瓦は地震に弱い?

 

 

こんにちは。

River Upです!

 

10月に入り、日中も涼しい日が増えてきましたね。

とはいえ、まだ暑い日もありますので、

熱中症には気を付けたいところです。

 

さて今回は、昔より進化した瓦、『防災瓦』についてお話したいと思います。

 

皆さんはテレビのニュースなどで、家屋が倒壊した映像などを

見たことがあるかと思います。

多くは、屋根瓦が崩れ落ちている場面だと思います。

 

それを見て、多くの方が思っているのは、「屋根瓦は地震に弱い」。

 

しかしそれは大きな誤解です。

家屋倒壊の理由は、『旧耐震基準』にあります。

『旧耐震基準』では、震度5程度の地震で倒壊しないことが基準とされていました。

しかし1978年の宮城県沖の地震を受け、大幅な改正が行われ、

それが1981年以降に定められた『新耐震』と呼ばれる、現行の耐震基準です。

2016年に起きた熊本地震では、倒壊した住宅のほとんどが、『旧耐震基準』の家です。

建物自体の耐震性の低さが、家屋倒壊の原因であるのに、

古い住宅には日本古来の瓦屋根が多く使われていたことから、

重い瓦は地震に弱い」というイメージがついてしまったのです。

 

確かに、昔の『土葺き』と呼ばれる工法は、

その名の通り、土を使って瓦を葺いていますので、その分屋根が重くなります。

↑ 土葺き工法

 

加えて、昔は『釘打ちなしの工法』が一般的でしたので、

地震での、ズレや、落下にもつながります。

↑ 釘打ちなし工法

 

近年のガイドライン工法確立後も、この古い施工法が残っており、

実際に熊本地震では、前述のような被害が多数発生しました。

こうした状況も、瓦の耐震性の低さが指摘される一要因となっています。

 

そこで生まれたのが『防災瓦』です。

以前のように、土を使わない工法ですので、

屋根の重量を約半分程度に軽量化できます。

『防災瓦』自体も、一般的な瓦に比べると、軽くなっています。

一般的な瓦は、瓦のみの重さで1㎡あたり約43㎏、

対して防災瓦は約39㎏と、一割程度軽くなっています。

家一軒分約100㎡の屋根で比べると、およそ400㎏、

製品によっても差はありますが、現在最も軽い防災瓦では、

約900㎏も軽くなり、耐震性能に貢献できます。

 

また、一枚一枚、釘やビスで留めますので、強風による瓦の飛散、

地震でのズレや、落下を防止します。

防災瓦はロック構造になっており、ズレたり、

外れにくい作りになっています。

加えて、屋根の棟部分には耐震用の金具を固定しますので、

しっかりとしたガイドライン工法で、屋根の崩壊を防ぎます。

 

日本は島国ですので、周りを海に囲まれています。

そのため、ほとんどの地域で季節風の影響を受けやすく、

加えて地震も多い国です。

 

防災瓦はそんな日本の特性にあった、

高い性能を持った瓦と言えます。

 

昨今、瓦よりも軽く、耐震性能も高い屋根材も増えていますが、

そんな中でも、瓦屋根にこだわりたいという方もいらっしゃると思います。

そういった方に、ぜひ防災瓦を使っていただきたいです。

 

 

今回写真で紹介しましたのは、

『鶴弥』さんの『スーパートライ タイプワン』になります。

こちらは平板瓦と呼ばれる、F形の瓦になります。

他にも、昔からある和形のJ形、洋風瓦のS形などあります。

色も豊富ですので、瓦屋根に葺き替えたい、

新築の家を、瓦屋根にしたい、とお考えの方は、

ぜひ、『防災瓦』を検討されてみてください!

 

 

 

 

弊社では、工事は勿論のこと、

アフターフォローも万全にしております。

点検やご相談なども無料で行っておりますので、

お気軽にご連絡ください!

 

 

 

River Up  川上 皐

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